毛玉は虐待

当店では「毛玉は虐待」と考えます。

まるで絨毯のように、皮膚にガッチリくっついている毛玉、歩行が困難になる程に腕のあたりで複雑に絡み合った毛玉、
こんな状態で来店してくるワンちゃんがいます。
とても悲しいことですが、毛玉を作ってくるワンちゃんは繰り返し毛玉をつくって来店する確率が高いのです。
それなのにカットスタイルへの要望が強く、平気で毛玉をほどいてくれなんて仰る飼い主様もいます。

従来のお手入れ方法との違いでも少し触れましたが、トリマーがどんなに最大限努力をして優しく毛玉をほどこうとしても
まったく痛い思いをさせないなんて、不可能です。
ワンちゃんは「痛い!やめて!!」と悲鳴をあげます。お手入れの時間も通常の倍以上かかるでしょう。
そして痛い思いをさせたトリマーに対して、トラウマを抱くでしょう。最悪人間不信になってしまうかも・・・。

わんちゃんが嫌がって暴れたり咬んだりするのは、わんちゃんがわがままだから?飼い主様の躾がなってないから?
いやいや(苦笑)
これ、どこからどう見たって、虐待でしょう?

そんな可哀想なことは、私にはできません。
悲痛なワンちゃんの叫びを聞いただけで、可哀想で可哀想で涙が出ます。

当店では、ワンちゃんの負担軽減を一番に考えますので
基本的に毛玉取りは致しません。
飼い主様にご相談は致しますが、丸刈りとさせて頂きます。
丸刈りだったとしても、皮膚を引っ張りますし、負担がゼロになるわけではありません。
毛玉料金はかかった時間分、頂きます(10分/1000円~)
丸刈りも嫌、短いスタイルも嫌、どうしても毛玉をとってほしいという方は
ワンちゃんの負担を考え当店ではお受けできません。

また、毛玉ができにくいように、毛玉になりやすい部分を短くする等、当店オリジナルのカットを施します。
毎回毛玉を作ってくるお客様の、長めスタイルのオーダーもお受けできません。

もし長めのカットがお好みでしたら、2週間に1回のシャンプーと、月に1回のカットが必要です。
2ヶ月に1回しか、トリミングが出来ないのであれば
長めのスタイルは「お客様の生活スタイルとカットスタイルが合っていない」ということなのです。

ワンちゃんの負担を軽減することは、トリマーだけの努力では不可能です。
毛玉を作らないように、トリマーと飼い主様の協力が必要不可欠です。

毛玉はないのが当たり前。
もう一度言います。「毛玉は虐待」です。

全てのわんこがピカピカの笑顔でお手入れができますように。